台湾島での海外派遣事業についての報告

  • 2017年8月9日(水)~19日(土)
  • 台湾島

インターユース堺では、2017年度、8月9日(水)~19日(土)の日程で、台湾に12名の青年を派遣しました。

これに先立ち、8月3日(金)に市長表敬訪問と出発式を行いました。竹山堺市長からの激励に、団員も、できるだけ多くの学びをしてこよう、という決意がみなぎっていました。現地での11日間の活動では、台湾原住民族※との交流を通して、人権問題を学びました。日本ではあまり知られていない原住民族の方が、自分たちのアイデンティティを取り戻すために行ってきた運動や、どのように伝統・文化を後世に伝えていくのかを、団員もコミュニティに入って学習・体験してきました。
各団員は、事前の研修で様々な人権についての学び、また、現地の歴史や情勢についても学んでいました。しかし、実際に訪問することで、自分の中に偏見や決めつけのあったことに気づくことも、少なくはありませんでした。海外に行くことで、自分のものさしで物事を見ていたことに青年自身が気づく、良い機会を提供することができました。
また、同年代の青年との交流で、彼・彼女たちの自分の民族に対する誇り、アイデンティティを大事にする姿に、団員も考えさせられることが少なくはありませんでした。ここで学んだことは、団員の今後に活かされていくと思います。

今回の活動に際して、ご協力・ご支援いただいた皆さまに、お礼申し上げます。ありがとうございました。
今後も、社会に貢献できる青年の育成に力を注いでいきます。

※「原住民族」という言葉は、差別的な意味を含むので、一般的には「先住民族」という言葉を用います。しかし、中国語において「先住民族」は「すでに滅んでしまった民族」という意味を含むので、現地も含め、「原住民族」という表現を用いています。