宗教部会とは
宗教部会は、宗教、宗派を越え、それぞれの教えの根元にたちかえり、人間の尊厳と権利を守り、人権尊重社会を築くために1983年結成されました。自己研修と相互啓発を進めながら堺市人権教育推進協議会に呼応、参加し「人権啓発活動」を展開しています。
設立趣意書
「人はすべて生まれながらにして自由であり、尊厳と権利において平等である」。
1948年の国連総会で、高らかにうたわれたこの世界人権宣言の理念は、もとより我々宗教者が、希求してやまない各々の開祖の教えと一致するものである。
戦後、我が国は世界有数の経済的発展を遂げ、国際社会においても重要な地位を占めつつあるが、一方では人間疎外と社会連帯意識の欠如を生み、人間みな平等が軽視されがちであるばかりか、部落差別は今なお深刻なものがあり、身体障害者・在日外国人・女性に対する差別など、さまざまな人権侵害の事象もあとをたたない。しかも残念ながら、我が国の宗教界においても差別戒名を刻み、あるいは過去帳を閲覧に供することにより身元調査に協力し、結婚等の自由を侵害した事実をもっていることも認めざるを得ない。
このような状況を鑑みる時、堺市が人権啓発を行政の最重点課題として取り上げ、諸々の施策が講じられ、また市民レベルにおいても、自治会・企業・PTA・婦人団体・福祉団体等の広範な人々が自発的に堺市人権教育推進協議会に結集され、「人権草の根運動」を活発に展開されていることは、誠に時機を得た意義深いものと言わなければならない。
我々宗教者も従来よりそれぞれの立場で地域社会において活動してきたものの、宗教・教化活動を通じての市民に対する強い影響力を考える時、今こそ宗教の違いを乗りこえて結集し、差別と人権の問題を共に見つめ直し、「人権擁護宣言都市堺」の具現に積極的に寄与すべく行動に入らなければならない時機と考える。
よって、我々は、堺市人権教育推進協議会に呼応し、参加し、「宗教部会」を結成し、今まで以上に人権問題の研さんを積み、啓発活動を推進するものである。
1983年9月14日
主な事業活動
総会並びに全体研修会
総会は年1回開催し、前年度の決算報告及び事業報告とともに、本年度予算・事業方針・事業計画が審議されます。
また、全体研修会は人権問題に対する資質向上を図るため、年2~3回、宗教部会の重点事業として開催しています。
役員現地研修会
本部会と目的を同じくする組織や団体との交流、さまざまな人権問題に対する研さんを、現地を訪れて深めることを目的に開催しています。
宗派別研修会
それぞれの宗教宗派内においても、部会役員が中心になり、部会員の会合や信者等の集まりの際に、自主的に人権問題の研修を実施しています。研修会で学んだことを地域住民の方々にも広め、身近な暮らしの中の人権について考えてもらうよう働きかけています。宗教者の原点となる「伝え広める」活動として、地道に続けていきたいと考えています。
宗教部会加入状況
※教義や宗派を超えた団体様にご加入をいただいています。
(2024年4月1日現在)
入会について
「宗教部会加入申込書(PDF)」をダウンロードし、必要事項をご記入のうえ、宗教部会事務局(下記)へご提出ください。
入会申込書の送付先
〒590-0078 堺市堺区南瓦町3-1 堺市役所内
堺市人権教育推進協議会宗教部会事務局
TEL(072)221-9280 FAX(072)228-8070
宗教部会組織図
堺市人権教育推進協議会 宗教部会(2023年4月1日現在) |
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部会長 1名 副部会長 若干名 常任委員 5名以上 |