第40回人権を守る市民のつどいを実施しました

    実施日時:2018年12月9日(日) 午後1時15分から
    場所:堺市総合福祉会館ホール

 2018年度の「人権を守る市民のつどい」を、12月9日(日)に堺市総合福祉会館ホールで実施しました。

 第一部は、「わたしからの人権メッセージ」の特選受賞者の表彰、そのうち4名のメッセージ発表(作品は、後ろのページに記載があります)と、インターユース堺による台湾スタディツアーの報告が行われました。
 私たちの日常生活に存在する人権問題をとらえて書かれたメッセージは、そこに書かれた人権問題について改めて考えさせられるきっかけとなることでしょう。誰もが、自分事としてそれぞれの人権問題をとらえ、自分のできることに取り組んでいくことが、解決への第一歩であると考えます。
 また、インターユース堺の報告においても平和のために、お互いの人権を尊重することや多様性を認めることの大切さを知ることができました。メディア等で伝えられることだけを信じるのではなく、実際に会い、ともに活動することの中で分かることを大切にしなければならないと、気づかせてもらいました。

 第二部では、(堺 自由の泉大学副学長/関西学院大学客員教授/国際協力・ジェンダー専門家)大崎麻子さんを講師に迎え、「誰もが生きやすい社会とは~世界から見た日本はどんな国?~」と題し、ご自身が国連の職員として取り組まれてきた「ジェンダーの平等」「女性・ガールズのエンパワメント」を中心に、人権についての講話をしていただきました。女性の人権が大事にされることの重要性について語られて久しいですが、なぜ大事なのかということを具体的なお話を交えて、分かりやすく説明してくださいました。
また、SDGsについては、現在の世界が抱える問題、かつては途上国の問題として取り上げられていたことが、日本でも問題になっていて、このままでは社会が立ち行かなくなることを中心に丁寧に話していただきました。社会が安定するためには、ひとりひとりの人権が大事にされなければならないこと、そのためには不平等をどうやってなくしていくのかという、SDGsがめざすものや、その理念である「誰ひとり取り残さない」ことや、「普遍性」、「社会変革」そして「みんなでやる(マルチステークスホルダー)」といった考え方を紹介していただきました。
 そして、女性を含めた多様な方がかかわることによって、多くの人のニーズをくみ取り、誰もが生きやすい社会の実現のために、若い力が必要になってくることを教えていただきました。人権協の取り組みでもある、「人権草の根運動」と通ずるところがあり、私たちにもできる身近な、小さいところからの取り組みを大切にしていきます。

☆私たちがめざすもの☆
・SDGsの理念を理解して、誰もが自らの人権が大切される社会の実現のため、「人権草の根運動」を推進していきます。
・多様性を認められる豊かな社会の実現に向けて、私たちにできることを発信していきます。